歯科系の病気について
こんな症状はありませんか?
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上記の症状に心当たりがある場合は、愛犬、愛猫が歯科系の疾患にかかっている可能性がございます。
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歯科系の病気について
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歯周病について
1.歯周病とは
歯の周りの歯周組織に炎症が起こっている病気の総称で、ほとんどの原因が歯垢、歯石の細菌です。歯肉だけに炎症があり元の状態に回復が可能な「歯肉炎」や、もう少し炎症が進行し歯周ポケットができ、そこに歯垢や歯石が溜まり炎症が起こる「歯周炎」があります。
2.歯周病を放置すると
歯周病菌が増殖し出血や膿が溜まります。痛みでフードが食べられないだけでなく顎の骨を溶かしはじめ、上顎の場合は目の下で溜まった膿が皮膚を破り大量の膿が流れ出てきます。小型犬などでは溶けた顎の骨が折れてしまう事もあります。
それだけではなく、炎症が起こった組織の血管は脆く細菌が侵入しやすい環境となります。血管に侵入した歯周病菌は全身にまわり発熱し心臓、腎臓、肝臓などで様々な臓器で感染と炎症をおこします。特に心臓や腎臓は一度障害を受けると完治しない臓器なので歯周病が悪化する前に治療する事が大事になります。
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抜糸をしたくない方へ(手遅れになる前に)
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当院では毎日のように歯科治療を行なっていますが、6才以上でいらしていただく子では、抜歯が必要なレベルの重度歯周病(実際に抜くか保存療法を行なうかは飼い主様と相談)が、1本以上見つかる事を多く経験しています。飼い主様的には、
「6才になったし、そろそろ歯石がついてきたから一回病院で歯石取りでもしてもらうか」
というような気軽な気持ちでいらっしゃる方が多いのですが、歯周病は直接目で見ても獣医師でも見えない歯茎の中の病気です。歯科用のレントゲンを撮ってみると、見た目の歯石は少ないが、奥の骨がごっそり溶けてしまっているということも珍しくありません。現状、手遅れになってしまっているケースが非常に多いのが実情です。
昔は動物の歯ブラシを毎日しなければいけないということを獣医師側もあまり認識していなかったことが原因と思われます。
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当院の歯科治療の特徴
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・動物用歯科ユニットを完備しています
動物用歯科ユニットの利点は、超音波スケーラーとポリッシングがユニットになった機器を備えていることです。超音波スケーラーだけを備えている施設は多いのですが、超音波スケーラーによる施術だけだと再び歯垢が溜まり易い傾向にあります。
当院では、まだまだ多くはないポリッシング設備を超音波スケーラーとのユニットとして備えています。ポリッシングとは歯を研磨する機器で、超音波スケーラーによる歯石の除去のあとにポリッシング(荒研磨・本研磨の二段階の研磨)を施術することにより、術後に歯垢がつきにくい環境にすることができます。
- 猫は口の中に何かを入れられるのを過剰に嫌がるため、スケーラー(ドリルの様なもの)による処置はできません。全身麻酔をした上での歯科手術となります。
・半導体レーザーを使用した口腔内処置
歯石除去後、レーザーを歯周ポケットへ照射することにより、奥深く入り込んでいる歯周病の原因菌の殺菌と処置後の歯肉の引き締め効果が得られます。
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・オゾン水を使用しての口腔内の殺菌、洗浄
オゾン水は殺菌効果があるため、歯と歯ぐきの間の歯周菌の殺菌に役立ち、それ故に改善を早める効果があります。また歯科処置で抜糸をした際、オゾン水を使用することで傷ついた箇所の早期治癒にも効果を発揮します。
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当院の治療の流れ|厚木キジュ動物病院
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診療の流れ
当院では治療前にしっかりと問診と身体検査、各種検査を行い飼い主様の不安と疑問が解消できてからの治療となります。少しでも不安や疑問がある場合は何でも聞いて下さい。解決できるまで何度でも説明します!
1.初めての来院時 まずはしっかりと問診と一般身体検査をして動物の状態を把握します。年齢や性別、品種によって、かかりやすい病気が違うため、まずは必要な検査を見極めるため、しっかりお話しします。
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2.口腔内の検査 レントゲンとプロービング(歯周ポケットの深さをチェックすること)検査をし、ここで抜歯の必要の有無も確認します。 |
3.治療方法の提案 検査結果は分かりやすくご説明し、獣医師とご家族の方との相談の上で、個体に合わせた治療計画を決めていきます。
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4.治療開始 ご家族の方と相談して、ご納得して頂いた上で治療に入ります。 |
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