ロイヤルカナンフードセミナー①

お知らせ

院内でフードセミナーを実施しました!

こんにちは!厚木キジュ動物病院です。

先月、スタッフ全員でわんちゃん、ねこちゃんのごはんに関するセミナーを受けました。

みなさんは愛犬、愛猫ちゃんたちのご飯をどのように選んでいますか?

年齢、病気、体質、嗜好性…【うちの子に合うのは何かな?】と色々考えて探していただいていると思います。

色々な種類のフードが売っていて、よくわからない。と思われている飼い主さんも多いのではないでしょうか?

今回の勉強会では・・・

 

・わんちゃん、ねこちゃんの食事管理

・皮膚や毛の健康維持

・それぞれに必要な栄養素

・フードの正しい給与量

 

など、フードだけでなくわんちゃんたちの健康についても勉強しました。

 

セミナー自体は1時間半くらいでしたが、どれも興味深い内容だったので時間があっという間に感じました。

今日はセミナーで学んだことの中から3つ、みなさまにお伝えしたいと思います。

そして、愛犬、愛猫の健康管理やフード選びの参考にしていただけたらと思います。

①《わんちゃん、ねこちゃんの皮膚ターンオーバーについて》

 

皮膚のターンオーバーとは表皮の細胞が一定の間隔で生まれ変わるサイクルのことをいいます。

ちなみに私たち人間のターンオーバーは健康な状態の皮膚で・・・

・おおよそ28日(20代)

・おおよそ45日(30~40代)

の周期でおこなわれています。

 

それに対して、わんちゃんねこちゃんのターンオーバー周期は21日(3週間)と短いです。

つまり21日であたらしい皮膚に生まれ変わるということですね。

 

そんなわんちゃんねこちゃんの皮膚、被毛を健康に保つのに効果的なのがこちら!

・適度な運動をする

・定期的にブラッシングをおこなう

・質の高い睡眠をとる

 

そのほかにバランスのいいごはんを食べてもらうことがあげられます。

当然ですが、わんちゃんねこちゃんのからだは食べたものでつくられています。

ここで重要なのは、ただバランスのいいものを選ぶのではなく、その子にあったごはんを選んであげることです。

 

②《犬には犬の、猫には猫の正しいごはんを》

犬にはドッグフードを。

そして、猫にはキャットフードを。

 

それぞれ正しいごはんを与えましょう。

 

といわれると「そんなのあたり前じゃない」と思われる方がほとんどだと思います。

しかし、なかには勘ちがいをして猫にドッグフードをあげてしまう方もいます。

 

じつはこれ、けっこう危険なんです。

 

理由は犬と猫では必要となってくる栄養素が異なるからです。

犬が雑食性のどうぶつなのに対して、猫は肉食性のどうぶつです。

肉食動物は動物性の食品を食べないと栄養が偏ってしまい、生きていけません

 

犬 ー 雑食性

猫 ー 肉食性

 

猫が食事から摂取しなくてはいけない栄養素はいくつかあり、中でもこちらの3つは欠かせません。

1 タウリン

2 アラキドン酸

3 ビタミンA

 

これらの栄養素を満たすにはドッグフードでは不十分となってしまいます。

犬には犬の、猫には猫の正しいごはんを選んであげましょう。

 

③《ペットフードは大きく分けて4つに分類される》

 

わんちゃんねこちゃんが食べるペットフードは・・・

 

総合栄養食

間食(おやつ)

サプリメント、栄養補完食など目的食

療法食

 

4つに分類されます。

それぞれを詳しく説明しますと…

総合栄養食

わんちゃんねこちゃんがそれぞれ必要としている栄養素がすべて含まれたごはんのことを言います。

総合栄養食のフードと水だけで必要な栄養素もカロリーも摂取できる!という優れものです。

ライフステージ(成長段階)ごとに分かれているフードとオールステージ(全年齢)の2種類があります。

さらにドライ(固形)、ウエット(パウチ、缶詰)、ソフト(半生)、液状など様々な種類の総合栄養食があります。

 

間食

おやつ、スナック、トリーツなどのことを言います。

わんちゃん、ねこちゃんとのコミュニケーションを図ったりするためのおやつ(ご褒美)です。

与えている間食(おやつ)の量が総合栄養食のフード量を上回ってしまうと、メインの総合栄養食を食べなくなってしまったり、

栄養バランスが悪くなってしまいます。

体重増加や体調不良、栄養不良の原因となりますので、おやつの与えすぎには注意が必要です。

 

目的食

いわゆる「副食」といわれているもので、おかずもここに分類されます。

総合栄養食のフードにトッピングとしてあげることが出来ます。

サプリメントや栄養補完食なども目的食に含まれます。

 

療法食

療法食とは特定の病気、症状、健康状態に対応するために栄養バランスなどを考慮してつくられたごはんのことをいいます。

療法食には「腎臓」「肝臓」「肥満予防」「消化器ケア」「アレルギー体質用」「歯石ケア」などたくさんのカテゴリがあります。

(これらはいずれも獣医師のもとで処方されるもので「処方食」とも呼ばれています)

※療法食については今後のセミナーでさらに勉強していく予定なので、また改めて紹介していきたいと思います。

 

★チョコット豆知識★

“一般食”という言葉を見たことはありますか?

フードのパッケージに記載されている文字なのですが、よく見ると・・・

【一般食(総合栄養食と一緒に与えてください)】と書いてあります。

パッケージの見た目は総合栄養食と同じようなかたちが多いので、ぱっと見だけではわからないのですが、

裏側の記載を見ていただくとフードの種類が書いてあります。(お手元にフードがありましたら種類を確認してみてください。)

この一般食は目的食、副食(おかず)と同じ扱いとなります。

人でいえば・・・白い炊き立てごはんをこのまま食べるよりも・・・

卵かけご飯にしたり、梅干をのせてみたり、ふりかけをかけてみたり、納豆をのっけたりといった感じでトッピングをしますよね。

それと同じで、総合栄養食だけではイマイチ食べない・・残してしまうなどの子にトッピングとして使用できるのが一般食です。

注意点としては、一般食の量が多くなりすぎないことです。一般食だけになってしまうと栄養バランスが悪くなってしまいます。

一般食でお腹が満たされてしまい、必要な栄養素が揃った総合栄養食を残してしまってはよくありません。

また、逆にどっちもたくさんよく食べる‼という食欲旺盛な子も、食べ過ぎてしまっては体重増加の原因につながります。

適切な量をしっかり摂取できるのが一番の理想です。(なかなか難しいという子もいると思います・・・)

 

まとめ《セミナーで得た知識を活かして》

 

今回のセミナーを通してあらためてペットフードの重要性を認識しました。

この場で得た知識を活かして今よりもっと飼い主さん、そして、わんちゃんねこちゃんに寄り添っていきたいと思います。

 

このセミナーは月に1度くらいの頻度で開催されますので、これからも定期的にみなさまと共有していけたらと思っています!

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

当院ではフードアドバイザーの資格を持ったスタッフや、勉強をしたスタッフが多くいます。

ぜひ、来院の際にフードのお悩みなどご相談ください。

 

《 厚木キジュ動物病院 ℡046-241-1112 》 休診日:日曜、木曜午後

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